友ヶ島の聖地選定を推進 鶴保大臣が視察

沖縄・北方対策、クールジャパン戦略などを担当する鶴保庸介大臣(49)=参院和歌山選挙区=は5日、「アニメの聖地」として注目を集めている和歌山市の友ヶ島を視察し、聖地88カ所を選定する民間主導のプロジェクト「アニメツーリズム」に友ヶ島が選ばれるよう推進していることを明らかにした。

小学生の時に親と訪れて以来、44年ぶりの友ヶ島訪問という鶴保大臣は、灯台や旧日本軍の砲台跡などを見学。アニメ映画『天空の城ラピュタ』に似ているとして、アニメファンらを中心に人気が高い現場を訪れ、観光資源としての可能性を再確認した他、島の海岸が自然のままに残っていることなどが原因で発生している大量の漂着ごみの実態を目の当たりにした。

視察を終えた鶴保大臣は「ごみの問題は、ボランティア清掃だけでは追い付かないので、法整備などで投棄を禁止することも考えたい」と言及し、島のPRについては「人気の高まりを待つのではなく、もっと自分たちから発信していかなくてはならない」と課題を述べた。

この日の視察には自治体や後援会関係者ら約40人が参加した他、近畿運輸局の若林陽介局長も同行。若林局長は「透明度のある海や歴史価値のあるレンガの建造物など、観光資源としては十分。関西空港から帰る前に外国人観光客に立ち寄ってもらいたい。PRのやり方によって10倍も20倍も人を呼べるのでは」と高く評価した。

聖地は、KADOKAWAやJTBなど5社が9月に発足させた団体「アニメツーリズム協会」の公式ホームページ(http://animetourism88.com)などから投票して決定する。

12月まで投票を受け付け、各地の自治体などとの協議を進めた上で、来年内に決定し、聖地をつなぐ観光ルートの提案を行っていく。

友ヶ島を視察する鶴保大臣㊨

友ヶ島を視察する鶴保大臣㊨