日本伝統「湯文字」も やまたつ染めと器展
和歌山市太田の陶芸館やまたつで26日まで、染めと器の展覧会が開かれている。
染めは紀美野町の染色家、舟山れいらさん(63)によるもので、日本古来の伝統衣類の湯文字(腰巻き)やスカーフ、ベストなど約50点が並ぶ。
湯文字はエプロンとしても使え、洋服の上から巻きスカートのように重ねても、おしゃれ。ウールや麻、シルクなどの素材を使い、草木染めや藍染めなどで仕上げている。
南紀熊野ジオパークガイド養成講座の第4期メンバーでもある舟山さん。1億2000万年前の地球をイメージし、鉱物染めで表現した作品「ジオの月」も並び、大地の力強さを感じさせている。
舟山さんは「染色を通じて、昔からの言い伝えや日本の文化を伝えていけたら」と話し、「丹田(へそから3㌢ほど下の部分)を意識するなど、ちょっと昔の人の気持ちになって、気楽に腰巻きでもしてみませんか?」と呼び掛けている。
その他、来年のえとの置物なども展示販売している。午前10時半から午後6時まで。問い合わせは同所(℡073・474・1677)。