大飯盛物祭の紙芝居発表 貴志川高図書部

県立貴志川高校の図書部は13日、紀の川市立中貴志小学校の児童に、ことし4月に完成した「大飯盛物祭」の紙芝居を披露した。

同祭は同市貴志川町国主の大國主神社の奇祭で、ことし11年ぶりに開催。串に刺した6000個の餅を取り付けた手作りの盛物を、行列をつくりながら旧貴志川支所から同神社まで運んだ。

同部は地域から紙芝居制作の要望を受け、部員の他、有志数人を合わせた計13人で、ことし1月から作業を開始。祭りの開催に向けた準備や当日の様子を取材し、資料を参考にしながら作り上げた。紙芝居は24枚で構成し、絵には色えんぴつや絵の具を使用。県立図書館の紙芝居コンクールでは優秀賞に輝き、高い評価を受けた。

中貴志小を訪れた部員たちは、祭りに参加した5年生57人の前で紙芝居を発表。祭りの伝説や盛物作成の工程、当日の様子を絵と文章で伝え、児童は熱心に聴き入った。

濱﨑隆哉君(11)は「今まで聞いた紙芝居の中で一番良かった。一生懸命頑張って作ってくれたのが伝わった」と笑顔。3年生の上辻南帆部長(18)は「紙芝居を地域で発表するのは初めてで緊張したけど、真剣に聞いてくれてよかった。伝統的な祭りを受け継いでくれるとうれしい」と話していた。

小学生に紙芝居を披露する部員たち

小学生に紙芝居を披露する部員たち