島木譲二さん思い出の灰皿 木村さん語る
吉本新喜劇で人気を博し、16日に72歳で死去したお笑い芸人・俳優の島木譲二さんと親交が深かった、㈱番茶屋(和歌山市匠町、ぶらくり丁内)の代表取締役、木村圭一さん(63)は、13年ほど前に島木さんから贈られた灰皿を手に、故人を思い起こしている。
「大阪名物パチパチパンチ」や「ポコポコヘッド」などの体を張ったギャグと人情味あふれるトークでお茶の間の人気者だった島木さん。
木村さんが手にする小さな灰皿は、島木さんが「番茶屋さんへ ポコポコヘッド ごめりんこ」と定番のギャグとサインを書いてプレゼントしたもの。
木村さんは島木さんや末成由美さんら吉本新喜劇の俳優が来和した際、釣りや食事を共に楽しむなどして親交を深めていた。
木村さんは島木さんの人柄を振り返り「怖そうな顔をしていたけど繊細な神経の持ち主で、とても優しい人だった」と話す。「映画で共演した高倉健さんのことを『健さんにはほれるなあ』と話されていた」など、印象深い思い出が心に浮かぶ。形見となった灰皿を手に、人気者だった友人をしのんでいる。