市高前主将に優秀選手表彰 日本学生野球協
市立和歌山高校野球部前主将で3年生の河﨑真さん(18)が日本学生野球協会から平成28年度優秀選手に選ばれ、20日、和歌山市の県立和歌山商業高校で表彰された。県高野連の志賀秀生会長から盾を受け取り、「とても光栄。高校野球の経験を生かして立派な大人になりたい」と話した。
優秀選手表彰は、学業が優秀で、選手として他の模範となる高校球児に贈られる。各都道府県の高野連が推薦し、同協会の審議で決定。市立和歌山高校からの表彰選手は、2年ぶりとなる。
河﨑さんは、1年生のときから野球部で頭角を現し、秋からメンバー入りを果たすと、2年時には夏の和歌山大会に出場。3年時は、主将としてチームを統率し、春夏連続で甲子園に出場した。右投げ左打ち。ポジションは2塁手。
実家の大阪府貝塚市から片道約1時間かけて通学し、時間がない中で学業も両立させた。積極的に検定の取得に取り組み、全国商業高等学校協会主催の珠算電卓実務検定(電卓)1級、ビジネス文書実務検定2級、簿記実務検定1級などに合格。高校卒業後は、鉄道会社に就職が決まっている。
河﨑さんは「つらいことも多かったが、それを乗り越えて甲子園に出られたことがうれしかった」と高校での野球生活を振り返り、「礼儀やあいさつ、言葉使いなど、高校で学んだことを社会で生かしたい」と次のステップへ意気込んでいる。