教授を魅了した鉱物 自然博物館で企画展
さまざまな色や形を見せる鉱物の標本約200点が並ぶ、県立自然博物館(海南市船尾)の企画展「教授を魅了した大地の結晶(はな)」が2月28日まで、同館レクチャールームで開かれている。
展示されているのは、生涯にわたって収集家、研究者として鉱物に情熱を注いだ、故・北川隆司さん(広島大学教授)のコレクションの一部。鉱物の魅力を多くの人に伝えたいと考えていた北川さんの遺志を受け、企画した。
同ルームでは、生活と関わりのある身近な鉱物、資源になる鉱物などのテーマごとに展示。国内の鉱山で採集された輝安鉱(きあんこう)や黄銅鉱(おうどうこう)をはじめ、さまざまな色の種類がある蛍石、人の手で切り出したかのような直線を持つ黄鉄鉱(おうてっこう)などが並び、自然の造形美を楽しめる。
サファイアやルビー、金など、アクセサリーで知られている鉱物も並ぶ他、標本には説明文を添えている。学芸員の小原正顕さんは「『石がきれい』『こんな世界もあるんだ』と興味を持ってもらえたらうれしいですね」と来館を呼び掛けている。
午前9時半から午後5時まで。月曜休館。問い合わせは同館(℡073・483・1777)。