あふれる思いアートに 付属中生が展示
和歌山大学付属中学校(和歌山市吹上、矢野勝校長)の3年生によるアート・プロジェクト作品が、20日まで同市吹上の県立近代美術館前で展示されている。
同校で毎年恒例の作品展示。美術科の飯村浩晃教諭指導のもと、卒業を控えた3年生がさまざまなテーマで制作している。
テーマや作品は生徒が考案。夏休みが明けた10月ごろから美術館や作品に使う素材について調査し、3カ月かけてイメージを固めた。
ことしは「あふれる思いをプレゼントに込めて」をテーマに生徒140人が未来への夢や不安、将来に向けた思いを込めた。
作品は直方体に切り出した木材にアクリル絵の具でラッピングリボンのようなペイントを施し、プレゼントボックスを制作。木材のサイズは5㌢程度の小さなものから20㌢と大きなものまであり、生徒それぞれが中学校生活や未来についてなどの思いを絵の具の色で表現している。約520個のプレゼントボックスは同美術館の外にある奥山公園に設置。さまざまな箱が斜面に並んでいる。
制作した女子生徒は「いろいろな色で表現できた。展示全体を見ると細々しているけど、一つひとつを見たらみんなの工夫が見えて個性の出た作品だと思う」と話していた。