記念の40回目 障害児者のつながり文化祭
第40回「障害児者家族のつながりを広める文化祭」が5日、和歌山市中之島の県立体育館で開かれ、大勢の家族連れらがバザーや模擬店、ステージ発表を楽しみ、交流を深めた。
同市を中心に、24の福祉施設や支援学校などでつくる実行委員会が主催。障害者、家族がつながり、互いを知る交流の場にしようと年に一度開く催し。年々協力者の輪が広がり、毎年約3000人が来場してにぎわう。
ことしのテーマは「つながる心 広がる笑顔」。ステージでは、支援学校の生徒や共同作業所のメンバーが次々と和太鼓やダンス、歌などを発表した。このうち、紀伊コスモス支援学校の生徒でつくる「夢コスモス」は、軽快な音楽に合わせて力強いよさこい踊りを披露。40回を記念した藪下将人さんのライブもあった。
会場には、支援学校の生徒たちの絵画や工芸作品を展示。作業所による雑貨やパンケーキなどの販売もあり、大勢が買い求めていた。
田中秀樹実行委員長(64)は「『障害のある人が主人公になれるように』と、自らで企画・運営し、皆さんの支えがあって40回を迎えられました。実際に障害者とふれあい交流する中で、みんなで社会をつくっているのを感じ取ってもらえるとうれしい。今後も10年、20年先を見据え、誰もが住みよく優しい地域づくりを進めていきたいですね」と話していた。