道真が愛した梅の花 和歌浦天満宮で見ごろ

学問の神様である菅原道真を祭る和歌浦天満宮(和歌山市和歌浦西)で、ピンクや白の可憐(かれん)な梅の花が咲き誇っている。

道真は大宰府へ左遷される際に「東風(こち)吹かばにほひおこせよ梅の花…」と詠むなど、梅とは深い心の結び付きがあることで知られる。境内には奉納された木を含め、しだれ梅など種類もさまざまな約30本が咲き競う。

9日は県立高校の試験日でもあり、先週末はかなり大勢の受験生が合格祈願に訪れたという。小板政男宮司は「梅は春を告げる日本の象徴的な花。さまざまな経験を経た道真公が、梅をこよなく愛したというのも感概深い。この梅のように、耐えながら良い花を咲かせようと頑張れば、きっと大輪の花を咲かせるのです」と話していた。

同宮によると、木によっては今月下旬ごろまで楽しめそうだという。

濃いピンクの梅が咲き誇る境内

濃いピンクの梅が咲き誇る境内