京奈和道が県内全通 国交相ら祝福に来和
京奈和自動車道紀北西道路の岩出根来インターチェンジ(IC)―和歌山ジャンクション(JCT)間6・5㌔が18日午後4時、開通した。午前には岩出根来IC西側の本線上で開通式典が行われ、仁坂吉伸知事や来賓の国会議員、一般を含む約5000人が集まり、万歳やテープカットで待望の開通を祝った。
京奈和道は、京都、奈良を経由し、和歌山までを結ぶ延長約120㌔の高規格幹線道路。紀北西道路はその一部、紀の川ICから和歌山JCTまでの延長12・2㌔で、今回の開通により県内は全線開通し、阪和自動車道と直結した。開通区間では、近畿の高速道路で初めて、高速道路の路線番号を表示する「高速道路ナンバリング」標識を設置。片側1車線の両側2車線で、法定速度は70㌔。和歌山JCTまでは無料区間となる。
開通により、紀北地域の移動時間の短縮を実現。県内沿線地域では、10年間で企業立地件数が100件を越えるなど、雇用の創出や地域活性化に期待が持てるという。また、観光地へのアクセスが向上し、観光客数の増加も期待される。
式典では、石井啓一国土交通大臣が「(京奈和道の)全体の約7割が開通した。ストック効果をさらに大きくさせるため、全線の早期開通を目指したい」とあいさつ。仁坂知事は「関西の地域軸の二つ目ができた。心からお礼を申し上げたい」と話した。
その後、もち投げやテープカットが行われ、祝福した。