ロボカップV目指し 桐蔭中6回目の出場

小中高校生らがロボット技術を競う全国大会「ロボカップジュニアジャパンオープン2017ぎふ・中津川」(25、26日、岐阜県)に、県立桐蔭中学校(和歌山市吹上)の科学部が出場する。2年ぶり6回目の出場となり、優勝を目指す。

ロボカップジュニアは、社会に役立つロボットを作る人材と技術の育成を目的とした国際的プロジェクト。今回の大会に同部からは、1年生の赤澤元春君(13)、飛田喜紀君(13)、藤田有萌さん(13)の「桐蔭みかん293」と、3年生の石方未夢さん(15)、宮本七緒さん(15)、石井紀帆さん(15)の「桐蔭ミルフィーユ」の2チームが、サッカーのビギナーズ種目に出場する。

ビギナーズは初心者を対象とし、1チーム2台までのロボットが、壁で囲まれたフィールド内で赤外線発光ボールを使って試合を行う。通常のサッカーのルールに加え、ボールが壁に当たらないと得点にならない、ゴールと同じ色はロボットに使えない、などの規定もある。

飛田君によると、昨年11月に行われた和歌山ノード大会では、モーターとタイヤなど必要最低限の部品を使ったシンプルなロボットで試合に臨んだため、運に左右された部分もあったという。

ことし1月の関西ブロック大会では、ロボットを作り変えようとしたが時間が足りず、結局ノード大会と同じロボットで出場。「桐蔭ミルフィーユ」のロボットは動かなくなるアクシデントもあったが、代用機を使って2位の成績を残し、全国大会へと勝ち進んだ。

ロボットとプログラムは全国大会直前まで調整中。ロボットにゴールの位置が分かるよう、飛田君はカラーセンサーを搭載。ボールを蹴るキッカー装置と組み合わせてシュートを決める。石方さんはサッカー用のプログラムを構築。電池のエネルギーがしっかり出せるように調整中とのこと。

全国大会に向けて、飛田君は「優勝を狙えるレベルのセンサーを取り付けたので、後はプログラムを調整して優勝を目指していきたい」、石方さんは「技術はまだまだ。でも今まで教えてもらったことを使って頑張りたい」と意気込んでいる。

優勝を狙う(右から)將口聡教諭、赤澤君、飛田君、藤田さん、石方さん、藤木郁久教諭

優勝を狙う(右から)將口聡教諭、赤澤君、飛田君、藤田さん、石方さん、藤木郁久教諭