神出さん無投票4選 海南市長選4回連続
任期満了に伴う海南市長選が9日に告示され、現職の神出政巳さん(66)=無所属=の他に立候補の届け出はなく、無投票で4選を果たした。同市長選の無投票は、平成17年の合併で新市が誕生して以降4回連続。神出さんは「(無投票に)批判もありますが、これからも多くの意見を聞きながら、円満な市政運営を進めていきたい」と意気込んだ。
午後5時に立候補の届け出が締め切られ、当選が決まると、名高の選挙事務所前に集まった支持者ら約300人は拍手。市内をくまなく街宣した神出さんが事務所前に到着すると祝勝会が開かれ、橋本静児選挙事務長の発声で万歳三唱。喜びを爆発させた後、マイクを握った神出さんは「力いっぱい、海南市のために、市民のために頑張ります」と力を込めた。
その後、御坊市の柏木征夫市長、紀美野町の寺本光嘉町長が祝辞を寄せ、宮本勝利選対本部長の発声で乾杯した。
神出さんは海南高校卒業、明治大学大学院修了。一級建築士。海南市議、県議を経て、平成14年の旧海南市長選で初当選。同17年に旧海南市と旧下津町の合併に伴う市長選で新海南市の初代市長となり、現在3期目。4期目の市長選への出馬は、昨年12月の市議会で表明した。
祝勝会後に報道対応した神出さんは、ことし11月に予定している新庁舎の高台移転、庁舎跡地のにぎわいの創出など喫緊の課題を挙げ、「慎重に財政を運営し、効率のいい事業を進めていきたい」。また「安心安全・元気ふれあいのまちづくり」に向けて、子育て支援の充実をはじめ、防災・減災対策、若者の地元雇用などの推進に取り組む抱負を述べた。
初登庁は11日に行われる。