ガンプラカフェ実現なるか 検証イベント

飲食を交えながら人気アニメキャラクターのプラモデルを作り、新たな人の交流を生み出すユニークなカフェ事業「ガンプラカフェ」の必要性や需要などを検証するイベントが12日、和歌山市万町のカフェ「プラグ」で開かれた。店内は約15人の参加者で盛況となり、事業主を目指す山本賢治さん(43)は「コミュニケーションが活発に生まれた」と手応えを感じている。

「ガンプラカフェ」は、3月上旬に県内で初開催されたアメリカ発祥の創業スクール「スタートアップ・ウイークエンド」で高評価を受けた事業計画。和歌山市古屋の弁当店「杏亭」などの飲食業を手掛ける山本さんと、ボランティアスタッフの岩倉圭佑さん(29)、太田和孝さん(25)が、同じチームで討論を交わしながらビジネスプランを作成し、岩倉さんが熱意を込めたプレゼンテーションを行った。

通常は約2時間かかるという人気アニメのプラモデル制作を、カフェ店内で1回に30分程度をかけて、徐々に完成させるというプラン。愛好家、初心者、専門店の店主らが同じ場所で交流することにより、「完成品を見せたい」「もっと良いものを作りたい」「コンテストをしたい」などの参加者の意欲が活発になり、新規顧客の開拓に発展することを狙っている。

検証イベントは、事業化の実現に向けた前段階として、最小限度の必要な備品で事業を実践し、アンケートなどを通して参加者の反応を探ろうと実施。会場では、親子が一緒に熱心に制作する様子や、作品を完成させた女性が拍手でたたえられる様子などが見られ、和気あいあいとしながらも熱気に包まれた。

参加した30代の女性は「部品の切り離し方から詳しい人に聞けたので、初めてでも不安なく完成させることができました。黙々と作業することがストレス解消にもなり、こんな場所があってもいいなと思います」と笑顔で話していた。

初心者に丁寧にアドバイス

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