三中サウンド50周年 吹奏楽部コンサート

海南市立第三中学校吹奏学部が4月で結成から50周年を迎え、記念コンサートが14日、同市鳥居の同校体育館で開かれた。現役部員とOB・OGが一堂に集まって「三中サウンド」を響かせ、地域住民や卒業生ら約400人が演奏に聴き入った。

実行委員会が主催。同部は開校20周年にあたる昭和42年に創部。50年の節目にこれまでの歴史を振り返る機会をつくろうと、記念コンサートを企画した。

コンサートに向けて1月29日から現役部員とOB・OGによる合同練習を8回ほど実施。本番では昭和47年度の卒業生から平成28年度に卒業したばかりのOB・OGまで、かつての部員約50人が参加し、現役部員と合わせ約90人が美しい音色を響かせた。卒業生の中には、数十年ぶりに母校で演奏し、大阪や東京など県外から駆け付けた人もいたという。

同部顧問の東村千香子教諭が指揮を務め、第1部は同中の校歌で開幕し、華やかなチャイコフスキーの「序曲1812年」などを演奏。第2部は「三中50年セレブレーション」や「昭和アイドルコレクション」「思い出のアニメメドレー」など同部の歴史とも重なる各時代の名曲が次々と登場。演奏の合間には50年間のさまざまな思い出の紹介も行われ、来場者は興味深そうに耳を傾けていた。

7年前から同部を指導している東村教諭は「練習や本番の演奏を通じて、現役部員と卒業生の交流が進み、部員たちの視野が広がったと思います」と記念コンサートの成果を語り、昭和53年度卒業生でトランペットを演奏した和歌山市の坂田年史さん(53)は「きょうのような機会がもっと増えたらいいと思います。後輩の皆さんも吹奏楽部のつながりを大切にしてほしい」と話していた。

息の合った演奏を披露する出演者

息の合った演奏を披露する出演者