和大観光学部創設10周年 記念式典と祝賀会
国立大学法人和歌山大学観光学部(和歌山市栄谷、瀧寛和学長)が創設10年周年を迎え、28日、同市友田町のホテルグランヴィア和歌山で記念式典と祝賀会が開かれ、約200人で盛大に祝った。
和大は平成19年4月に経済学部内に観光学科を設置し、翌年に観光学部(観光経営学科、地域再生学科)を設置。28年4月には同学部を再編し、観光学科の観光経営、地域再生、観光文化の3コースとした。
ことし3月には、国連世界観光機関(UNWTO)が観光学分野で優れた教育・研究水準を有する大学を認証する制度「UNWTO.TedQual」による観光教育認証を国内で初めて取得し、観光学分野の国内トップランナーとして発展を続けている。
記念式典で瀧学長は「観光学部は創設以来歩みを進め、新しい教育研究の先進モデルとして、全学をけん引するモデルとして成長した」と成果を強調。来賓の仁坂吉伸知事は「県が観光で生きていこうと思っている中、県内に素晴らしい観光学部があることは、大変な誇りである」と今後の発展にも期待を寄せた。
式典後、2027年開通予定のリニア中央新幹線の駅が設置される長野県飯田市の牧野光朗市長が記念講演。平成19年に和大と友好交流協定を締結後、観光学部などの学生らと、プラネタリウムや農泊といったグリーンツーリズムの分野の取り組みで精力的に連携し、地域活性化を進めてきたことなどを紹介した。