加太宿泊プラン開発へ 和商で楽天IT学校
県立和歌山商業高校(和歌山市砂山南、花本明校長)で5月29日、楽天㈱による「楽天IT学校」が行われ、ビジネス創造科情報コースの3年生が電子商取引や観光ビジネスについて学んだ。同授業は平成20年から開始。10年目のことしは全国55校で実施され、同校では3年目。
ことしは同市加太の和歌山加太温泉シーサイドホテル加太海月と協力し、楽天トラベルで販売する宿泊プランの企画に初挑戦する。
第1回の授業では、同社ECカンパニー店舗開発部の森上友貴さんが講師を務め、インターネットでの商品価値の伝え方について学んだ。
ハンガーを例に、商品価値を伝えるのに大事なフィーチャー(特徴)、アドバンテージ(優れた点)、ベネフィット(ためになること)を話し合い、商品のキャッチコピーを考案。なかなか意見がまとまらないグループもあったが、「スーツが型崩れしない」などのアドバンテージを取り上げ、特徴的なコピーを考え出した。
同旅館を運営する海月館グループのITセールスを担当する栗原昌広さんは「加太海月も知恵とアイデアで成長している。どうすればお客さまに喜んでもらえるかを大切にして、売上を伸ばせるアイデアや工夫を学んでほしい」と生徒に呼び掛けた。
授業を受けた水本一誠君(17)は「ネットショップの売る側の立場について知ることができた。お客さんに安らぎを与えられるプランをつくり、加太の良さも伝えられたら」と話していた。
授業では今後、店舗訪問などを経て生徒が宿泊プランをつくり、実際に販売する予定。また、来年1月には全国の参加高校がプレゼンテーションで競う「楽天IT学校甲子園」が開かれる。