本物そっくり 紀の川市で野鳥木彫り展
紀の川市貴志川町高尾のオープンカフェ「野音(ののん)」で30日まで、バードカービング「野鳥の木彫り展」が開かれている。作品は、岩出市西国分の山中健児さん(82)が手作り。どれも本物そっくりで、来店客を驚かせている。
山中さんは約20年前、趣味の一環で大阪府のバードカービング教室に参加。腕に磨きをかけ、これまでに約80点の作品を完成させた。
加工しやすく、歯切れのいいジェルトン材を使用。専用の電動器具を使い、設計図通りに仕上げる。鳥の足は針金を使用し、細く切ったばんそうこうを針金の上に施す。色付けでは、下地を塗り、アクリル絵の具を何度も塗り重ねる。
鳥の表情や色をより正確に表すため、バードウォッチングや写真撮影に出掛けて参考にするという。一つの作品を仕上げるのに20日以上の時間を費やし、「緻密な作業だから根気がいる」とほほ笑む。
同店の協力を得て、和歌山で初めてとなる展示。作品は、アカゲラ、ヤマガラ、カワセミ、スズメなど15種類25点で、どの作品も今にも動き出しそうなほどリアルに仕上げられている。山中さんは「ぜひ実際に作品を見てほしい。お店に足を運んでください」と呼び掛けている。
営業時間は午前10時から午後5時まで。月、火、水曜は定休日。問い合わせは同店(℡0736・65・2530)。