県庁食堂オープン 特産使い定食や弁当販売

 平成27年4月以来営業を休止していた県庁北別館1階の職員食堂が、県産食材を使用したレストラン「きいちゃん食堂」として12日にオープンする。栄養のバランスを重視した定食をリーズナブルな価格で提供する食堂の登場に、職員だけでなく県民にとっても期待が高まる。

 水産加工や食品卸を営むフーズファイル(和歌山市)が運営。同社は、平成26年1月からぶらくり丁商店街で「ぶらくりきっちん」を経営している。

 店名は県のPRキャラクター「きいちゃん」にちなんで命名。営業時間は平日午前11時~午後2時。喫茶は午後5時まで。メニューは日替わりのきいちゃん定食(690円)の他、和歌山産アジフライ定食(同)、和歌山産太刀魚の天ぷら定食(790円)などの定食、ラーメンやうどんなどの麺類、海鮮まぐろ丼、淡路島カレーなどがある。弁当も取り扱っており、390円で購入できる。一般の利用も可能。

 8日にプレオープンし、多くの人が訪れた。ジャズが店内に流れ、きいちゃんが出迎える中、訪れた職員らは次々と定食を注文。日替わり定食「和歌山産ウメドリの大葉チーズカツ定食」を注文した県議会事務局の西原龍也次長(59)は「県庁の中に食堂ができるのはありがたい。おいしくて量も多く、また来たいと思いました」と満足そうに話していた。

 店内は84席で、約1週間後に100席まで増やす予定。同社の大里公子社長は「産地直送の新鮮な魚を使っています。梅やミカンだけでなく、和歌山にいろんな食材があることを知っていただけたら」と話している。

ランチを楽しむ県職員たち

ランチを楽しむ県職員たち