大規模火災時の連携へ 和市消防団が訓練
和歌山市消防団第3方面隊(井邊一清隊長)の消防訓練が2日、同市有本の六十谷橋西側河川敷で開かれ、住宅密集地での火災を想定し、各地域の消防団が連携して取水、送水、放水の消火活動に取り組んだ。
第3方面隊は和歌山東消防署管内の和佐、四箇郷、宮、小倉など8地区の分団が所属し、毎年7月初旬に合同訓練を実施している。今回は団員289人と消防車両15台、東消防署の職員40人が参加。昨年12月に新潟県糸魚川市で発生し、市街地の広範囲を焼いた大規模火災を受け、普段は連携する機会が少ない異なる分団の団員同士による消火活動の連携を主眼に訓練した。
開会式では井邊隊長があいさつ、白樫秀樹市消防団長が参加者を激励し、注意事項説明などの後、訓練を開始。4分団が一組となり、うち2分団が紀の川からの取水作業、残る2分団がポンプとホースで水を中継して放水活動に当たり、さらに、取水と放水の役目を入れ替えて同じ訓練を繰り返した。防火服を身に着けた団員らは素早い動きで連携の手順を確認していた。
訓練終了後、東消防署の島本源彦署長が講評し、参加者をたたえ、火災の際には、日頃の訓練の成果を生かして協力を呼び掛けた。