日本の企業文化学ぶ フィリピン学生研修
和歌山外国語専門学校(和歌山市駿河町、薮添康弘学園長)は、提携するフィリピン・マニラのデ・ラサール大学セントベニール校(ロバート・タン総長)の学生を受け入れ、2週間にわたる研修プログラムを実施している。学生たちは2日、同市十二番丁のデザイン事務所「designNAP」(藤戸佐千世代表)を訪問し、日本の企業を体験した。
両校はことし5月12日に研修プログラムに関する提携を結び、今回が初の研修となった。フィリピンの大学生に日本文化や企業文化を知ってもらうことを目的としている。
参加しているのはセントベニール校IT学部で学ぶ学生13人。今回のプログラムでは、日本語学習の他、designNAPをはじめ4企業の訪問、日本の文化体験として、浴衣の着付けや茶道など10日までの研修が予定されている。
この日は、designNAP事務所内で藤戸代表らが企業や商品を説明のプレゼンテーション、質疑応答などを英語で行い、学生たちは真剣な表情で耳を傾けていた。
現在フィリピン人の学生をマーケターとしてアルバイト雇用している藤戸代表は、「人を平均化するのではなく、個性を大事にしたい。日本人に限らず海外の方の雇用も積極的に検討していきたいですね」と話した。
同専門学校の坂本太理事長代理は「今回のプログラムを機に、学生たちにはより日本に対する興味をもってもらえたらと思います。後々は日本の企業で勤めてるようになってくれればうれしい」と期待寄せていた。