「海外」からの手紙を ポルトヨーロッパで
魅力的なスポットの記念写真を手紙に同封して送るイベント「サプライズ・トリップ・レター(STL)」が和歌山市毛見のポルトヨーロッパで12、13日にあり、19、20日にも開かれる。
自治体や企業など10団体でつくる「STLアライアンス」が、人気スポットの新しい楽しみ方を提案する企画。静岡の「奥大井湖上駅」、東京の「STUDIO EASE」に続く第3弾で、関西では初めて。すでに開催された2カ所では計3000通以上の手紙が送られた。
フランスの街並みやイタリアの港町などを再現したポルトヨーロッパで、海外にいるような風景をスマートフォンなどで撮影した後、園内の臨時郵便局で写真をプリントアウト。無料配布のオリジナルレターセットに手紙を書き、写真を同封してオリジナルポストに投函(とうかん)すると、航空便風にデザインされた消印が押されて郵送される。
STLアライアンスに加盟する日本郵便㈱の宇治田修一係長は「手書きの手紙は温かさが伝わる。各地のスポットでの記念写真をきっかけに、手紙を出す機会を創出できれば」と期待を込めた。
臨時郵便局で初めて手紙を書いたという大阪市阿倍野区の会社員、中西祐人さん(23)は「祖母に体調を気遣う内容で書きました。祖母が実家に宛てて手紙を書く機会にもなればと思います」。石造りの街並みで記念撮影をしていた橋本市の西谷満里菜さん(16)と大阪市の田口紗耶加さん(14)は「インスタグラムに上げるためすてきな写真になるよう工夫しています。手紙にして誰かに送るのは新しい方法だと思います」と笑顔で話していた。