アートトレイン運行 和歌山線で高校生ら
JR和歌山線沿線の高校や特別支援学校の生徒が列車内や駅構内でコンサートなどを行うイベント「アートトレイン」が3日に開かれ、生徒らの演奏に同線利用者から大きな拍手が送られた。
JR西日本和歌山支社と沿線の10校が取り組んでいる「ぼくらの和歌山線活性化プロジェクト(ワカカツ)」の一環として昨年から実施。ことしは列車を昨年の2両編成から4両編成に増やした。
当日は臨時列車「アートトレイン」が同線の和歌山―橋本間を1往復。生徒らは各校の最寄り駅から列車に乗り込み、順に軽音楽や吹奏楽、和太鼓などの演奏を披露した。
和歌山―紀伊小倉駅の間では、和歌山県立和歌山工業高校による軽音楽のコンサートが開かれ、生徒らはボーカルとギターの2人一組となり、miwaの「ヒカリへ」など若者に人気の曲を次々と演奏。乗客は聴き入ったり、スマートフォンで撮影するなどして楽しんでいた。
また、駅近くを訪れた人にも演奏を聴いてもらおうと、和歌山、高野口両駅前の広場でコンサートが開かれた他、和歌山、岩出、橋本の各駅ではアート作品の展示もあり、今月末ごろまで開催されている。
初めて参加した和歌山工高1年の野際美羽さん(16)は「少し緊張して声が裏返ったりもしましたが、楽しく歌うことができました。来年も参加したいです」と笑顔。乗り合わせた紀の川市の女性は「吹奏楽やギターなど、さまざまなパターンの演奏が聴けてうれしいです。生徒の皆さんはとても上手でした」と話していた。