野党統一候補を要請 市民連合が4党に
市民連合わかやまは27日、次期衆院選の県内3小選挙区に野党統一候補を擁立するよう民進、共産、自由、社民各党の和歌山県内組織に要請したと発表した。
同連合の由良登信、豊田泰史、松浦攸吉の共同代表3人が県庁で記者会見し、明らかにした。要請書は26、27日に届け、4党の他、新社会党や緑の党にも要請した。
由良氏は、安倍首相が野党による臨時国会召集の要求に約3カ月応じなかったことや、臨時国会冒頭での衆議院解散に踏み切ったことなどを「非常におごっており、国会を軽視している。憲法を守らなくてもへっちゃらだという政治は許せない」と強く批判。「野党がバラバラでは勝てない。統一候補を擁立して選挙を戦う必要がある」と強調した。
和歌山1、2区で民進、共産両党が候補者を擁立している状況での要請となったことについて、由良氏は「(野党候補)の並立状況となっているが、英断をもって統一候補をつくってほしい」と話した。
豊田氏は「安保関連法の廃止をベースとして4党間に基本合意の積み重ねがある。市民連合が(野党間の)接着剤になりたい」と話し、最後まで候補一本化をあきらめない考えを示した。
要請について民進党県連の浦口高典幹事長は「県連の中でしっかり議論したい。党中央を取り巻く状況が刻々と変わる中、状況をよく見極めてよりベターな選択をしなければいけない」と話し、共産党県委員会の下角力委員長は「ありがたい」と歓迎の姿勢を見せる一方、野党共闘が立憲主義の回復を行動の軸としていることを強調し、「民進党が立憲野党以外と合流した場合は共闘しない」と話した。