被害総額27億円超 台風21号で県内農林水産

和歌山県は10日、10月22、23両日の台風21号による県内農林水産業への被害を公表した。被害額は前回(同月31日の報告より10億934万9000円増加し、総額27億7557万9000円となった。

内訳は、農作物などが5135万2000円増加し5億7736万円。和歌山市ではくさいやキャベツに冠水・湿害の被害が出た他、有田川町や日高川町でミカンの風傷や腐敗が起こった。

農地・農業用施設の被害は7億3600万円増の10億1400万円。紀の川市や海南市など県内の広い範囲で水路やため池などに被害が発生。林業関係は1億6109万7000円増の4億5260万円。新宮市や有田川町で路肩の決壊や山腹の崩壊が生じた。水産業は6090万円増の7億1972万3000円。串本町で養殖クロマグロ5104尾がへい死し、全体の金額を押し上げた。畜産関係は1189万6000円で変化はなかった。県は被害状況について引き続き調査を進めている。