中本さん戌の大小絵馬奉納 和歌浦天満宮
新年を迎えるに当たり、和歌山県和歌山市和歌浦西の和歌浦天満宮(小板政男宮司)は25日、境内の絵馬を来年のえと戌(いぬ)に掛け替えた。
洋画グループ「四季の会」(中森順一代表)の会員で、同市鳴神の中本礼子さん(67)が大小の絵馬を奉納。同会は平成11年から毎年、絵馬の制作・奉納を行っている。
大絵馬(133㌢×88㌢)には愛らしい2匹の犬が明るい色調で描かれている。同宮では、犬張り子の人形を安産祈願や初宮参りの参拝者への祝い物にしており、中本さんはこの郷土玩具をモチーフに約2カ月かけて仕上げた。小絵馬(67㌢×45㌢)は、和歌山城を背景に、紀州てまりで遊ぶ犬の一家が描かれている。
中本さんは「受験生のお参りも多いので、少しでも心がほっこりしてもらえるような、かわいらしい犬を描いてみました」と話していた。
小板宮司は「長年の卓越した技術を生かして絵馬を奉納していただき感謝。社頭を訪れる崇敬者に夢を与えてくれます」とあいさつし、中本さんに感謝状を贈った。
和歌浦天満宮は、「学問の神様」とされる菅原道真を祭り、新年にかけて本格化する受験シーズンには毎年、多くの受験生らが参拝に訪れている。