盲ろう者向け高齢者住宅建設へ 寄付募る
和歌山盲ろう者友の会(小杉純弘理事長)は、高齢の盲ろう者が余生を送るための高齢者住宅「西浜サービス付き高齢者住宅(仮称)」の開設に向けた寄付の募集を開始し、11月29日に和歌山県和歌山市手平の和歌山ビッグ愛で寄付第1号の贈呈式を行った。
同会は、盲ろうの高齢者にとって自由で住みやすい施設をつくろうと昨年から活動を始め、平成31年の開設を予定している。同会の事業や福祉補助で資金を集めており、寄付は半年間で2000万円を目標に活動している。
今回は第1号として生命保険協会県協会から寄付金が贈られ、同協会の水谷豊副会長から小杉理事長へ目録が手渡された。水谷副会長は「盲ろう者への社会の認知はまだ低い。このような式を通して多くの人に知ってもらい、募金や支援につながれば寄付金以上の価値がある」、小杉理事長は「盲ろう者も寄付集めに努力しようと覚悟を決めている。一人でも多くの人に活動を知ってもらい、ささやかでも広く理解と支援をしてもらえるようにお願いしたい」と話した。
寄付は一口3000円から受け付けている。詳細はホームページ(http://jimotoryoku.jp/morosya/)。