景気動向指数2カ月連続で最下位 県内11月
帝国データバンク和歌山支店がまとめた11月の和歌山県内景気動向調査によると、企業の景況感を示す景気動向指数(DI)は前月比横ばいの41・1で、全国順位は2カ月連続で最下位だった。
規模別では、大企業は45・8(前月比4・1ポイント増)で改善し、中小企業は40・6(同0・5ポイント減)と悪化。業界別では、「金融」「農・林・水産」「建設」「卸売」が改善、「サービス」は横ばい、「運輸・倉庫」「製造」が悪化した。
先行きの見通しは3カ月後が46・9(前月42・9)、6カ月後は47・3(同45・7)、1年後は46・5(同44・3)といずれも改善。全国の見通しと比べると低位だが、差は縮小しており、県内企業にも先行きに期待感が見られるようになった。
同支店は、先行き見通しに若干明るい兆しが見えつつあるとしながらも、ことしの11カ月間でDIが8回目の最下位となったことから、県内の景況感は全国に比べて極めて低位にある状況に変わりはないと分析。「大手製造業による不祥事の影響や人手不足など周辺環境は楽観できるものではなく、本格的な回復を手放しで期待しにくい」と見ている。
調査は11月16~30日にインターネットで行い、対象89社のうち43社(48・3%)が回答した。