寺本さんが無投票で4選 紀美野町長選
任期満了に伴う紀美野町長選が16日告示され、無所属で現職の寺本光嘉さん(73)=小畑=の他に立候補の届け出はなく、無投票で4選が決まった。寺本さんの無投票当選は前回に続いて2回目。4期目へ「小さな町だがやれることはたくさんある」と力を込め、観光による経済の活性化に意欲を見せた。
午後5時すぎ、動木の選挙事務所に無投票当選の一報が入ると、集まった約300人の支持者から拍手が沸いた。中村修史選挙事務長が「2期連続の無投票は名誉あることで、皆さんのご支援のおかげです」と謝辞を述べ、上段順弘後援会副会長の発声で万歳を三唱し喜びを分かち合った。
その後、壇上で寺本さんは「無投票は考えてもみませんでした。再選されたことに応えなければと、重圧も感じています」と感極まり、「3期の12年で町づくりの基礎をやってきました。4期目はその先のことに全身全霊を傾けます」と抱負。後援会女性の会「さつき会」の西川和美さんから花束が贈られた。
寺本さんは向陽高校を卒業後、和歌山県職員となり、1995年に旧野上町助役に就任した。2006年の合併に伴う町長選で初当選し、2010年に再選。3期目で無投票当選を果たし4期目の町長選には昨年の9月議会で出馬表明していた。
寺本さんは祝勝会の後、記者会見で4期目について「やるべきことがたくさんある」と強調。「小中学校のICT教育の推進、Iターン、Uターンによる人口増に向け住宅環境の整備、高野山と紀美野をつなぐ道路整備と道の駅の開設などを推進したい」と、さまざまな事業を例に挙げ「自然を生かした観光で町の経済を活性化させ、夢と活気のある町をつくっていきたい」と決意を話した。
4期目の任期は2月5日から。初登庁は一足早く24日に行われる。