おかねの作文コンク全国特選 瓜生田さん
金融広報中央委員会が主宰する「第50回おかねの作文コンクール」で、和歌山市立貴志中学校(同市梅原、髙木敏博校長)3年生の瓜生田彩月(うりうだ・さつき)さん(15)が特選・金融担当大臣賞を受賞した。同校も学校賞の表彰を受けた。
同コンクールは金融経済に関する正しい知識を身に付けてもらおうと、中学生を対象に実施。今回は3391点の応募があり、瓜生田さんは全国で5点の最高賞である特選に輝いた。この他、50回記念特別賞1点、秀作4点、佳作50点が選ばれた。県内から全国入賞が出るのは7年ぶりとなった。
瓜生田さんは、昨年夏に動物園のクラウドファンディングに参加した体験を通して学んだ、有意義なお金の使い方について書いた「『活(い)きたお金』の使い方」で受賞。これまでもさまざまな作文や暗唱の大会に応募歴があり、同コンクールへの応募も中学1年生に続いて2回目だった。個人で応募し、学校側には伝えていなかったため、受賞の報告が来た時は教員らも驚いたという。
特選と学校賞の表彰状の授与式は同校で行われ、県環境生活部県民局の田中一寿局長から瓜生田さんと髙木校長に手渡された。
田中局長は「タイトルの『活きたお金』という言葉から、いかに上手にお金を使うかという考えがうかがえた。高校受験を終えると、よりお金と関わる機会も増える。今後も活きたお金を使ってほしい」と話し、髙木校長は「学校にとっても名誉なことでうれしい。この賞が瓜生田さんの糧になって、これからも活躍してくれたら」と期待を寄せた。
瓜生田さんは「作文を通して、お金とは何かを考え、成長できたと思う。この経験を忘れず頑張っていきたい」と喜びを語った。