豊かな海や山づくりを 加太でアジサイの植樹
加太観光協会、加太地域活性化協議会による和歌山県和歌山市の加太森林公園の植樹祭が17日に行われ、地域住民や市立加太小学校の子どもら約80人がアジサイ700株を植えた。
加太の森を保全し、海を豊かにする「海と山と加太プロジェクト」の一環で、ことしで12回目。植えられたアジサイは今回で5000株に達した。毎年園内の各所に植えており、6月ごろに赤や青の花が満開になり県内や大阪からも観光客が訪れている。
苗木は県緑化推進会「緑の募金事業」の支援と市管工事業協同組合青年部、グリーンバナー推進協会の協賛で購入。参加者は掘られた穴に苗木を入れ、石や草の根をよけながらスコップで土をかけていった。700株のアジサイを植え終えるとイノシシ汁が振る舞われ、参加者は植樹を頑張った後の一杯に舌鼓を打った。
同市の佐谷澪ちゃん(7)と平野永真ちゃん(7)は「苗木の所まで土を運んでくるのが大変だった。いろんな色のアジサイがきれいに咲いてほしい」と話した。加太観光協会青年部の稲野雅則部長(44)は「世界一のアジサイ園を目指し、協力してくれる人を増やしたい。森が豊かになることで生き物が増えて、魚もおいしくなったら」と思いを語った。