海南市が大会初３連覇　市町村ジュニア駅伝

地域の絆をたすきでつなぐ！第１７回和歌山県市町村対抗ジュニア駅伝競走大会（大会会長・仁坂吉伸知事）が１８日、紀三井寺公園陸上競技場スタート・県庁前フィニッシュ（マリーナシティー経由）とする１０区間２１・１㌔のコースで開かれ、海南市が大会初の３連覇を飾った。先月の全国都道府県男子駅伝で、鮮やかな１０人抜きを披露したエース若林宏選手を１区に起用した海南市は、スタート直後からトップに立ち、６区間で区間賞を獲得するダントツのパワーで他を圧倒。１度もトップを譲ることなく１時間９分４秒でゴール。２位に田辺市、３位に和歌山市が続き、町村では唯一串本町が６位に入賞した。

大会には、棄権の北山村を除く代表２９チームとオープン１６チームが参加し、この日のために練習を重ねてきた小中学生４５０人が、景勝和歌の浦の起伏に富んだコースに挑んだ。
熱戦を前に開始式では、仁坂大会会長が、連日盛り上がっている平昌冬季五輪の話題を交えながら「皆さんの活躍に、市民町民の皆さんが声援を送っている。代表として市や町の名誉のためたすきをつなぎ頑張ろう」と激励した。

仁坂大会会長がスターターを務め、午前１１時に、１区走者の中学男子４５人が一斉に競技場をスタート。トラックから外周道路を経て、国体道路へ次々に選手たちが飛び出していった。海南市の若林宏、和歌山市の上北、橋本市の堂本と注目のエース対決となった１区は、若林宏が序盤からトップを快走、追う両選手から１８秒のリードを奪い、２区の八幡へつないだ。

八幡も区間２位の力走で、ややリードを広げると、３区の菱山から４区西坂、５区下津、６区の出﨑まで４区間連続の区間賞で、ガッチリ首位を固めた。海岸沿いの寒風が時折吹く厳しい中盤での、連続区間賞は、挽回を目指す他チームへの強烈なパンチとなり、終盤まで独走でアンカー北山が、２位田辺市に２分３０秒の差をつけ、うれしいゴールテープを切った。

和歌山市は９区で福島が区間賞を獲得し、追い上げを見せたが、３位にとどまった。代表チームでは５位まで市勢が独占し、町村勢では６位に串本町の他９位印南町、１０位かつらぎ町だった。

大会初の３連覇を達成した海南市の団長を務めた神出市長は「今回は先手必勝で臨み、選手たちの頑張りで、３連覇することができた」と笑みがこぼれた。川村監督は「目標としていた３連覇が達成できてうれしい。勝因はいくつかあるが、一つは１７回という大会の歴史の中で、先輩たちが築き上げてきたパワーの継承であり、二つ目は各小中学校が選手たちの育成に学校ぐるみで取り組んでいる成果だ。もう一つは、行政と保護者、トレーナーの連携で選手たちの心身のケアを図った結果で、優勝に導いた」と、これまでの取り組みを振り返りながら連覇の喜びとした。

《優勝・海南市》団長＝神出政巳▽監督＝川村栄司▽コーチ＝森下茂行、藤田純江▽選手＝入江直愛、橋本拓己、若林良樹、菱山愛里、出﨑香菜、谷所翼、下津開生、北山諒太、花本達紀、上田大誠、若林宏樹、小倉侑々、西坂麻友子、野田桂都、八幡羽生、渕川桃未、下津遥功、中甫木志海、辻本幸星、牧原優羽、谷本理恵、辻岡亜美、西川翔太朗、三栖滉介、伊藤凛々斗、田中陽貴、木下美咲、前田暁帆、濵端李星、松木樺菜、古賀郁

《３位・和歌山市》団長＝尾花正啓▽監督＝和中嘉弘▽コーチ＝森正宏、武田祥吾▽選手＝福島直樹、井関翔真、安東海音、福岡愛佳莉、三宅愛香、山野碧芭、上北阿槻、福井創大、松原良樹、小林大輝、安東怜音、古田愛弥、東山采耶花、宮田遥、東山茉奈未、西山晏加、前中颯斗、山本侑征、辻之内玲華、加藤芳野、亀岡良悟、向井空海、井関裕真、嶝口実咲、向井心乙、森田帆南、宮田翔、宮田尊、嶝口朱里、阿部沙紀、吉丸尚希、鍋嶌北斗、小林洋太、尾﨑瑠奈、古川乃朱、中西純怜

《７位・岩出市》団長＝中芝正幸▽監督＝津村吉輝▽コーチ＝藤田圭造、辻本晃輔▽選手＝片山稜也、杉原佑、吉川陽貴、池本ひかる子、久保瑚都、石橋依咲、佐野圭、中村洋慧、川裏麻稀、下村海斗、橋爪虎太郎、木山実咲、久保紫瑛、山田花音、山田祐衣、石田万琳、高裕弥、三木健生、森田孝志、岡くるみ、福田萌維、宮本華綸、山本実優、家曽友志、久保敦也、伏見竜次、中林円佳、橋本真緒、向藪舞唯、岩田萌生、出水典沙、山本遥菜

１区走者４５人が元気にスタート