五輪やDV対応で増員 県警人事259人

和歌山県警は13日、春の第1次人事異動(23日発令)を発表した。対象は、警部以上(一部警部補以下)の警察官と、警部相当職以上の職員。移動規模は、配置換えや昇任が前年より1人多いものの例年並みの259人(警察官222人、職員37人)となっている。

直面する緊急課題への対応として、ストーカーやDV、高齢者への虐待などの対応強化を目的に、生活安全企画課のストーカー配偶者暴力対策係に3人を増強する。

高速道路における悪質運転の指導取り締まりや、京奈和自動車道接続による交通量変化からの事故処理対応で高速隊に3人を増強。2020年の東京五輪・パラリンピックを控えた国際テロ対策強化に向けて、国際テロ対策を専門に担当する係を増員する。

時代の変化に対応し得る体制の整備では、事件事故発生時の初期対応強化として、地域指導課に隊長以下14人(実動12人)からなる自動車警ら隊を新設。検視官の臨場できるエリア拡大を目指し捜査第一課に1人を増強配置する他、事故のさらなる減少や死亡事故の根絶に向けて交通機動隊に3人を増員する。

その他、現在県議会で上程中の案件では、サイバーセキュリティー戦略強化に向けて生活環境課を分割したサイバー犯罪対策課の新設、距離的問題解決に向けて田辺署から新宮署への旧本宮町の管轄替えを準備している。

警部補以下(一部警部以上)と、警部補相当職以下の職員が対象の第2次異動(4月1日発令)は、前年より54人多い708人(警察官619人、職員89人)を予定。