森友学園問題で市民団体が抗議 和駅前で
「森友学園」への国有地売却を巡り、財務省が決算文書の書き換えを認めたことを受け、JR和歌山駅前で13日夜、森友問題の徹底究明と安倍晋三首相の即時退陣を求める抗議運動が行われた。
辞職した佐川宣寿国税庁長官に責任を押し付けて幕引きを図ることは許せないとして、労働組合や市民団体などで構成する「平和・民主・革新の日本をめざす和歌山県の会」(通称=県革新懇、琴浦龍彦共同代表)が実施。約30人が参加し、通行人らに呼び掛けた。
参加者は「安倍内閣は総辞職を」「アベ政権を許さない」などと記した横断幕やアピールボードを持って運動。スピーチでは「公文書の偽造は国会、国民を愚弄(ぐろう)している」とし、佐川氏や安倍昭恵夫人を国会に喚問するよう強調。「官僚一人が辞任して済む問題じゃない。全容を明らかにしろ」などと述べた。
また、森友問題の徹底究明と安倍内閣の総辞職を求める文書や首相官邸のファクス番号を記載したチラシをティッシュに添えて通行人に配布。首相宛にメッセージを送るよう呼び掛けた。
通り掛かった50代の女性は「誰の指示で文書が改ざんされたのか、納得できる説明をしてほしい」と話していた。