和市北部の移動便利に 西脇山口線が一部供用
和歌山県和歌山市北部地域を東西に連絡する都市計画道路西脇山口線の田屋工区が20日午後に供用開始した。同日は現地で開通記念式が行われ、テープカットや万歳で祝った。
同線は国道24号の北、紀の川右岸地域を東西に走る約17㌔の都市計画道路で、これまでに約14㌔の区間が完成。田屋工区の完成により、全体の9割が整備済みとなった。
同工区は市道直川45号線から県道紀伊停車場田井ノ瀬線に至る約1・6㌔。幅員20㍍の4車線で、2・5㍍の歩道を両側に設置した。設計速度は50㌔。
現道の粉河加太線など周辺道路の渋滞緩和や歩行者の安全確保を目的に2012年度から整備。県地域防災計画の第2次緊急輸送道路に指定されており、周辺地域の防災機能向上も見込まれる。事業費は約40億円。供用後の路線名は「主要地方道粉河加太線」となった。
開通記念式では仁坂吉伸知事や来賓の尾花正啓和歌山市長らがあいさつ。知事や来賓らによるテープカット、万歳三唱で開通を祝福した。その後、通り初めを行い、午後3時から供用を開始した。