外務省の桜植樹 岡公園の陸奥宗光像そば
外務省から和歌山県和歌山市に贈られた桜の苗木が同市岡公園にある元外務大臣・陸奥宗光の銅像のそばに植えられ、21日に植樹式が行われた。
桜は「『陸奥宗光 外務大臣』の功績を教育に活かす実行委員会」が外務省に働き掛け、3カ月ほどの交渉を経て、2016年11月に東京都の飯倉公館で開かれたレセプションの中で当時の岸田文雄外相から尾花正啓市長にソメイヨシノの苗木が贈られた。苗木は市が預かり、接ぎ木をして約1年半かけて育てた。
植樹の前日には木の神様を祭る伊太祁曽神社で育樹祭も開催。桜がよく育つように祈願した。
式には約50人が出席。朝からあいにくの雨だったが、植樹の直前になると日が差し、同実行委の立谷誠一会長が「桜を外務省からもらうだけでも大変だったが、たくさんの人の応援で外務大臣や市長も飯倉公館に来てくれた。公園に植樹して、市民の憩いの場になり、また陸奥宗光を広く知ってもらえたら」とあいさつ。
その後、桜の苗木が銅像の後ろに植えられ、出席した来賓や子どもたちがシャベルで土をかけた。
参加した田中町の橋詰いぶき君(13)は「植樹に立ち会えて良かった。陸奥宗光が桜を通してもっと広く知れ渡ってくれたら」と話していた。