経常損失24億9800万円 島精機第3四半期決算
㈱島精機製作所(本社=和歌山市坂田、 島正博社長)は27日、 平成24年3月期第3四半期連結決算を発表。 売上高は286億7500万円(前年同期比7・5%減)、 経常損失24億9800万円(前年同期は3億5600万円)と減収減益となった。
営業利益7億2700万円(前年同期比83・7%減)、 純損失は20億7000万円(前年同期は11億9400万円)。 また、 円高の影響により為替差損は37億8600万円となった。
第1四半期は中国市場で生産性の高いコンピューター横編機の需要が拡大したが、 第2四半期は欧米からの発注量の減少や輸出型ニットメーカーを中心に設備資が減退した。 第3四半期においても事業環境の回復は見られなかった。 また、 昨年9月にスペインのバルセロナで開かれた国際繊維機械見本市(ITMA2011)では技術力が高く評価されたが、 直近の売り上げにはつながらなかった。
通期業績予想は、 ニット生産市場における設備投資の急速な回復は望めないと見込み、 売上高385億円、 営業利益15億円、 経常損失20億円、 当期純損失17億円に下方修正している。