地域の元気応援 キリン財団が4団体助成

 公益財団法人キリン福祉財団(三宅占二理事長)は、地域やコミュニティーを元気にするボランティア活動を応援する2018年度「キリン・地域のちから応援事業」の助成対象に、和歌山県内から4団体を選んだ。25日、和歌山市のキリンビール㈱和歌山支店(見澤保規支店長)で贈呈式が行われた。

 県内の助成対象は、県ハンセン病協議会(中川伸児代表、和歌山市小松原通)、ジュエル・ボックス(窪田昭男代表、同市紀三井寺)、ごもんいくもん御門を元気にする会(上幸子代表、海南市日方)、GAINAあそびーと(松本将輝代表、有田市宮原町東)。計120万円が助成される。

 同財団はキリンビールの創立75周年を記念し、国際障害者年にあたる1981年に同社の拠出金で設立。障害児者福祉、高齢者福祉、児童・青少年福祉、地域社会福祉の向上などに関する活動に対する助成など等通じて、社会福祉の発展に寄与することを目的としている。

 「キリン・地域のちから応援事業」は本年度から新たにスタート。全国365団体(うち県内8)が応募し、選考を経て、36都道府県の162団体に計4433万円の助成を決定した。

 贈呈式には、同財団の太田健事務局長や見澤支店長、4団体の代表らが出席。太田事務局長は「この助成金を契機に活動のステップアップを祈っています。たくさんトライ&エラーしてください」とあいさつ。見澤支店長は「和歌山ならではの飲み物を通じて和歌山を応援していきたい」と話した。

 ハンセン病療養所入所者との社会交流事業で助成を受けた県ハンセン病協議会の太田公也さんは「県民の方が療養所を訪問して入所者と交流し、ハンセン病への偏見や誤った知識をなくし、正しい知識を伝えていきたい」と活動の意気込みを語った。

見澤支店長(左から4人目)、太田事務局長(同6人目)と助成対象団体の代表ら

見澤支店長(左から4人目)、太田事務局長(同6人目)と助成対象団体の代表ら