犯罪被害者支援など決意 弁護士会新役員披露

 和歌山弁護士会は10日、2018年度新役員就任披露の会を和歌山県和歌山市のダイワロイネットホテル和歌山で開いた。約180人が出席する中、新役員の紹介があり、山下俊治会長は犯罪被害者支援など本年度の取り組みについて話した。

 新会長に就任した山下会長は「弁護士の使命は基本的人権の擁護と社会正義の実現にある。3人の副会長に支えていただき今までやってきたことを引き継いで新しい課題に取り組みたい。大きな問題に憲法改正や死刑制度の存廃などがある。意見が分かれる問題もあるが、慎重な姿勢で臨んでいきたい」と話した。

 主な課題への取り組みについては「特殊詐欺は弁護士が電話対応することで防げる場合があると思う。犯罪被害者支援では、県と全ての市町村で犯罪被害者等支援条例の制定がされるように働き掛けていきたい」と意気込みを述べた。

 会場には、中村也寸志和歌山地方・家庭裁判所長、小野正弘和歌山地方検察庁検事正、下宏副知事、尾花正啓和歌山市長、阪本康文日本弁護士連合会副会長らも駆け付け、新体制に祝辞を送った。

 本年度の新役員は次の皆さん。

 会長=山下俊治▽副会長=岡正人、吉澤尚美、後亮

あいさつする山下会長㊧、副会長の(左から)岡、吉澤、後各氏

あいさつする山下会長㊧、副会長の(左から)岡、吉澤、後各氏