紀の川市が大賞に 名刺ストラップコンテスト

 自治体職員が着用する名札ストラップのデザインを競う「全国シティセールスデザインコンテスト」で、和歌山県紀の川市の作品が大賞に輝いた。市特産のフルーツを図形化してロゴに取り入れ、「住いも甘いも紀の川市」のフレーズで市の魅力をPR。市地域創生課は「ゆくゆくは全職員にストラップを着用してほしい」と話している。

 同コンテストは、ストラップなど越前織の生産地である福井県坂井市が実施。まちの魅力を表現するデザインを募り、今回で3回目。紀の川市は初めて参加した。全国132の自治体から過去最多の420作品の応募があった。市は2017年度から市の魅力を発信する取り組みの一環として、マスキングテープや手拭いなどノベルティグッズの作成に取り組んでおり、その一環で参加を決めた。

 市の作品は、「魅力あるフルーツ」「住みよいまち」の二つを組み合わせた「住いも甘いも紀の川市」を中央に配置し、イチゴやモモ、ハッサクなど市特産のフルーツ6種類を図形化したロゴを盛り込んだ。審査では色使いの優しさや市が目指す将来像「人が行き交い自然の恵みあふれる住みよいまち」と合っているところなどが評価され、満票で全国の19市区町村とともに大賞を受賞。記念に、坂井市から越前織の受賞作ストラップ100本が贈られた。県内では田辺市も大賞に選ばれている。

 市地域創生課は「色の表現が良く、市の魅力を余すことなく紹介してくれている」とし、今月18日から市企画部の職員が着用している。市役所の窓口を訪れた市民から「かわいい」「きれいなそれは何?」などと好評だという。同課は現在追加注文をしており、今後は全職員がストラップを着用し希望があれば市民向けに販売もしたいとしている。

ストラップをPRする市職員

ストラップをPRする市職員