まち歩きマップ作製 建築三団体まちづくり協

 和歌山県和歌山市の建築三団体まちづくり協議会は、市内の歴史的、文化的な建造物などを歩いて巡る「まち歩きMAP」を初めて作製した。第1弾となる今回のマップでは市の北側エリアに七つのコースを設定。多様な魅力を紹介している。

 同協議会は県建築士会、県建築士事務所協会、日本建築家協会近畿支部和歌山地域会の3団体で構成。マップ作製には県建築士会のメンバー6、7人が携わり、市の補助金を活用して平成28年度から作製を開始。メンバーが歩いてコースを設定し、約2年間で完成させた。サイズはA4判3枚分(横並び)。

 第1弾となるマップでは、和歌山城を基準に市を南北に分けた北側エリアを表裏面で紹介。市から提供された地図データをベースに、建物や川などに色付けしたり、1㌢が50㍍の縮尺を設けるなどして工夫を凝らした。コースには「熊楠が歩いた道」「昭和ロマンを訪ねて」「凱旋道を行く」などのタイトルを設け、距離と所要時間を掲載。各コースは色分けして記し、建造物やテーマに関連する橋、店などの写真と説明文を添えて紹介している。

 マップは3000部を作製。建築士会事務局で無料配布している。第2弾となる現在作製中の南側エリアは、年内の完成を予定。

 担当した県建築士会の中西重裕副会長は「和歌山には興味深い場所がたくさんある。マップを手に歩き、魅力を発見してもらえれば」と話している。

 問い合わせは同会(℡073・423・2562)。

完成した第1弾のマップを手にまちづくりのメンバー

完成した第1弾のマップを手にまちづくりのメンバー