周辺住民ら一安心 秋葉山公園の避難道整備
災害時の避難場所に指定されている秋葉山公園 (和歌山市秋葉町) の避難道の整備工事が終了し、 周辺の住民らが一安心している。 秋葉町自治会 (木下守会長) が昨年5月に市に要望していた。
整備工事では、 登り口から約20㍍続く急勾配の区間に、 幅1㍍の階段35段を設置した。 以前は階段がなかったため、 住民はロープを握って登らなければならなかった。 階段より上は道幅も広く、 やや緩やかな勾配となっている。
木下会長 (75) は 「昨年5月から、 せめて登り口から急勾配の所まで階段を設置してほしいと市にお願いし、 かなえられました。 これで高齢者や体の不自由な人も高台への緊急避難道として利用できます」 と笑顔。 市の公園緑地課は 「本来であれば私たちが調査しなければならないところを自治会から教えていただいた。 市民の皆さんの災害から命を守る意識が向上しています。 今回は強い要望もあり、 応えることができました」 と話していた。
同自治会では工事終了後、 子どもから高齢者まで約30人で避難訓練を実施したという。