高校生とトーク 「見栄を張る」藤村監督
和歌山県の海南市周辺で主に撮影された映画『見栄を張る』が15日、和歌山市のジストシネマ和歌山で公開が始まった。14日には藤村明世監督(27)が海南下津高校を訪れ、約90人の生徒に「好きなことを仕事にしてほしい」とメッセージを贈った。
同校の井川延子教諭を聞き手に、藤村監督は檀上で座ってゆったりとトーク。事前に生徒から寄せられた「なぜ下津を舞台に選んだのか」「どんな高校生だったか」などの質問を基に進められた。
藤村監督は、下津をロケ地に選んだきっかけは「関西の自然豊かなロケ地として映画業界の人に紹介された」と説明し、自身の高校時代は「勉強はあまり好きではなく、毎日映画を見ていた」と話した。
生徒には「好きなことを大切に、好奇心を持ち続け、楽しい人生を送ってください」と呼び掛け、『見栄を張る』を劇場で観賞してほしいとPRしていた。
藤村監督のトークはこの日、紀美野町のりら創造芸術高校でも行われた。藤村監督と助監督を務めた永井和男さん、磯部鉄平さんらの小作品3本も上映され、生徒たちと交流を深めた。