和海紀森林組合が初総代会 2組織が合併
和海森林組合(紀美野町)と那賀広域森林組合(紀の川市)が合併し、4月1日付で誕生した新団体「和海紀(わかき)森林組合」は6月30日、第1回通常総代会を同町総合福祉センターで開き、合併による規模拡大により、経営基盤の強化、充実を図る方針などを確認した。
今回の合併は対等な立場での吸収合併とし、那賀広域森林組合を解散して和海森林組合を新たな名称で存続させた。海南・海草、那賀の広域で森林の適切な維持管理を行い、森林所有者への情報提供などをする。
総代会には、和歌山、海南、紀の川各市と紀美野町の山林所有者約80人が出席。2017年度決算や18年度事業計画などを審議し、いずれも承認された。役員は、代表理事組合長に美野勝男氏、副組合長に前中学人氏らが就任した。
あいさつで美野代表理事組合長は「県内の森林にみられる多様性を生かし、新時代の施策に対応していきたい」、来賓の神出政巳海南市長は「公共建築物、土木分野への紀州材利用推進などの施策に取り組むので、皆さんのご協力を賜りたい」と話した。
新組織の和海紀森林組合は、組合員数約1660人、組合員所有森林面積1万2403㌶の規模となり、紀の川市神戸の紀の川市立河南図書館3階に事務所を置く。「私たちの森を『守る↓活かす↓つなげる』」をスローガンに、組合員へのサービス向上や経営安定、地域社会への貢献を目指す。