初の国際大会に挑む 北高水泳部の山﨑さん
8月23日にフィジー共和国で開幕する水泳の国際大会「第8回ジュニアパンパシフィック大会」に、和歌山県立和歌山北高校水泳部3年の山﨑光さん(17)が県内から初めて出場する。背泳ぎやメドレーリレーなど5種目に出場予定で、自身初の国際大会を控え「自己ベストを狙いたい」と意気込んでいる。
大会は2年に1度開催され、ことしは23~26日の日程で実施。環太平洋地域の高校生以下の選手が対象となり、アメリカやオーストラリア、カナダなど水泳強豪国が出場する。山﨑さんは女子100㍍、200㍍の背泳ぎ、50㍍、100㍍の自由形、400㍍のメドレーリレーにエントリーした。
得意種目の背泳ぎは、ストロークの大きさやキック力を生かしたバサロキックが特徴だ。外部指導者から指導を仰ぎ、1年時の冬に飛び込みフォームを改善。約2カ月にわたる練習で入水時の水の抵抗が減り、初速が速くなった。以前に比べると、スタートから15㍍の地点で1秒ほどタイムを縮めることに成功した。また週3回のウエートトレーニングの成果も表れ、持ち前のセンスに筋力が備わり記録につなげた。
頭角を現したのは昨年3月のジュニアオリンピック。この大会の18歳以下50㍍背泳ぎで3位入賞、15、16歳以下100㍍背泳ぎで準優勝を飾り、強者の仲間入りを果たした。ことし2月には同種目で1分01秒75の自己ベストを記録。4月の日本選手権、5月のジャパンオープンでもタイム、順位のいずれも好成績を残し、日本代表に選出された。
今月29日からは大会に向けた強化合宿、8月17日からは事前合宿に参加する。「調子はいい。リレーの優勝と個人の入賞を目指したい」と力強く話している。