行程50㌔ 陸上部の「鬼メニュー」が復活

 高野山から海南市までの約50㌔をマラソンとピクニックをしながら楽しむイベント 「マラニック」 がこのほど、 市民有志5人によって初めて開かれた。

 昭和50年代後半、 市立第一中学校の陸上部で実施されていた練習メニュー。 当時顧問だった現・海南海草地方陸上競技協会会長の川村栄司さん (61) が考案した。 42・195㌔のフルマラソンより距離が長く、 中学生が走るにはきつい 「鬼メニュー」 だったため、 数回実施された後、 行われなくなっていた。

 今回、 当時を懐かしむ池原弘貴さん(42)、山本満さん(53)、口井規秀さん(49)、東秀典さん(44)、川崎麻里さん(46)が復活させた。高野山の大門をスタートし、国道370号沿いを走った。タイムを競い合うのではなく、景色を楽しみながら、それぞれのペースで踏破した。

 池原さんは「思ったよりも楽しく走れた。来年以降もやっていきたいと思う」と笑顔。川村さんは「復活させてくれて非常にうれしい。愛好者が気軽に参加できるようなイベントになってほしいですね」と話している。