加太リノベ推進へ 和市と南海が連携協定
遊休不動産の再生・活用でまちを活性化するため、和歌山県和歌山市と南海電鉄㈱(遠北光彦社長)は3日、「リノベーションまちづくりにおける連携に関する協定」を締結。市役所市長室で、尾花正啓市長と遠北社長が協定書に署名した。
リノベーションを通して、観光や産業、地域の振興など各分野で相互に協力し合い、加太線沿線と和歌山市駅周辺エリアの魅力を創出し、発信することが狙い。
締結式で尾花市長は「南海電鉄と一緒になって加太のリノベーションまちづくりができるのはうれしい。加太の観光、産業、地域活性化ができると期待している」とあいさつ。遠北社長は「加太エリアをはじめとする和歌山市のリノベーションまちづくりのさらなる発展のきっかけとなればと思う」と話した。
連携協定に基づく具体的な取り組みとして、空き家率7%と市内で3番目に高い加太エリアの遊休不動産を対象に2019年から「リノベーションスクール」を開催。第1弾事業として、まちを一つの宿と見立て、まちぐるみで宿泊客をもてなす「まちやどシンポジウム」をことしの11月17日午後4時から、加太漁港内で開く。
シンポジウムについての問い合わせは市都市再生課(℡073・435・1048、メールtoshisaisei@city.wakayama.lg.jp)。