プロで活躍誓う 智弁の林が広島と仮契約

 プロ野球新人選手選択会議(ドラフト)で広島東洋カープから3巡目指名を受けた智弁和歌山高校3年の林晃汰内野手(18)は15日、和歌山市のダイワロイネットホテル和歌山で入団交渉を行い、仮契約を結んだ。契約金4500万円、年俸600万円(いずれも推定)で、林選手は「やっとプロの世界に入ったという気持ち。早く一軍で活躍し、ファンの方に愛される選手になりたい」と意気込みを話した。

 林選手は182㌢、88㌔の左打者で高校生離れした長打力が魅力。入団交渉には父・光彦さん(52)と母・恵美さん(47)が同席し、カープからは鞘師智也、松本有史両スカウトらが訪れ、球団の育成方針などについて説明を受けた。

 交渉後の記者会見で林選手は「緊張した。スカウトの方からまずは体力をつけてしっかり活躍してと言われた」と語り、「長打力が自分のアピールポイント。一日中野球に集中できる環境だと感じた。厳しい世界だが、早く一軍で活躍できる選手になりたい」と決意。プロでは使用するバットが木製となるが、「練習でもずっと木製を使ってきた。そこまで違和感はない」と話し、現在は後輩たちと共に毎日約5時間の練習をこなしていることを明かした。

 鞘師スカウトは「智弁和歌山でしっかり練習を積んでいるだけあり、体は十分強いと思う」と名門校の厳しい練習で培われた林選手に期待を寄せた。

 光彦さんは「指名順位に関係なくスタートラインは同じ。どれくらい目立つかが大事だと思う。厳しい世界だが、けがなくやってほしい」とエールを送り、恵美さんは「練習熱心で真面目な性格を生かし、誰からも愛される選手になってくれたら」と話した。

 入団発表は12月10日にあり、1月上旬から新人合同自主トレに臨む。背番号は今後球団から発表される。

プロでの目標を書いた色紙を手にする林選手

プロでの目標を書いた色紙を手にする林選手