IRなど巡り県民の審判 知事選一騎打ち
任期満了に伴う知事選は25日、投票が行われ、即日開票される。4選を目指す現職・仁坂吉伸候補(68)=無所属、自民、国民民主、公明、社民の各党県組織推薦=と、「市民オンブズマンわかやま」事務局長の新人・畑中正好候補(66)=無所属、共産推薦=が立候補し、一騎打ちの選挙戦を展開。24日、和歌山市内で最後の訴えを終えた。3期12年の仁坂県政をどう評価するのか、県民の審判が下される。
2014年の前回と同じ2人による対決となった今回の知事選。仁坂候補は与野党4党や推薦を受ける約300の団体、企業などの強固な地盤を背景に、人口減少対策や防災対策の強化をはじめ3期12年の実績を強調するなど、優勢に選挙戦を進めてきた。対する畑中候補は街頭演説を精力的にこなす地道な活動を展開。現職が誘致を進めるカジノを含む統合型リゾート(IR)反対を前面に出し、医療福祉の充実や農業予算の確保などを訴えてきた。
投票は25日午前7時から午後8時(一部除く)まで県内831カ所で行われる。開票作業は早い地域では午後8時から。和歌山市では9時半から県立体育館(中之島)で行われる。開票作業が終わるのは10時40分ごろの予定。
今月7日現在の県内の選挙人名簿登録者数は82万3112人(男性38万4886人、女性43万8226人)で、前回より7266人(0・88%)減。
投票日を前に県内各市町村の選管は24日、投票所を設営した。和歌山市の大新小学校でも職員が投票箱の設置作業などを行い、準備を整えた。