食品衛生管理に貢献 模範・優秀施設を表彰

 飲食店の食品衛生管理の向上や業界団体の発展などに尽力し、他の模範となる取り組みをしている事業者に贈られる、県の2018年度生活衛生・食品衛生模範施設、優秀施設表彰に海南市から3事業者が選ばれた。

 知事表彰の食品衛生模範施設に選ばれたのは、飲食店「山福」の山本道夫さん(日方)。海南海草食品衛生協会の理事を務め、長年にわたり業界の事業活動に積極的に協力。食品衛生指導員でもあり、他の飲食店の模範となってきたことが評価された。

 環境生活部長表彰の食品衛生優秀施設に選ばれたのは「地中海料理ビストロ・ド・セレーネ」の鵜殿廣幸さん(下津町塩津)と「レストラン一木」の一木謙三さん(同町下津)の2人。いずれも、自身の店を営業しながら他店の指導を積極的に行ってきたことなどが評価された。

 伝達表彰式が海南市大野中の海南保健所で開かれ、表彰状を受け取った山本さんら受賞者は「まな板や布巾の消毒など、マニュアルの徹底に努めている。衛生管理はお客さまへの思いやりと捉えている」と話した。

 県調理師会の前田洋三会長は「毎年飲食店の巡回指導をしている。衛生講習会には会員の90%近くの参加があり、30年間で食中毒は1件という高い成果につながっている」と話し、受賞者らの貢献をたたえた。

表彰状を手に(左から)一木さん、鵜殿さん、山本さん

表彰状を手に(左から)一木さん、鵜殿さん、山本さん