個性が響き合う絵画空間 21日まで平成会展
絵画グループ「平成会」の第31回展が21日まで、和歌山市九番丁のギャラリーけまりで開かれている。
同会は平成元年、若手作家を育成しようと、同ギャラリーの当時のマスターの呼び掛けで発足した。団体名は、平成のスタートに立ち上げたことに由来。趣味で楽しむ人や高校の元美術教諭、現役教諭など6人が在籍し、油彩やアクリル画を中心に具象、抽象を問わず小品から大作まで29点を出品している。
作品は、自然の息遣いが聞こえてきそうな大樹、かつらぎ町の、のどかな水路のある風景、重厚感のあるレリーフを題材にしたもの、蚕の繭のような物体をモチーフにした抽象表現など、バラエティーに富んでいる。
会員の一人、中東照茂さん(68)は20歳ごろに描いた作品も出品。「どれも、それぞれ作家の個性が出ていると思います。試行錯誤しながらたどり着いた表現を楽しんでもらえれば」と話していた。
午前10時から午後5時(最終日は3時)まで。問い合わせは同所(℡073・432・3000)。